株式会社岡田設計 株式会社岡田設計

るすつ子どもセンター
ぽっけ

留寿都村

2013

構  造 木造(大断面集成材)
階  数 1F
延床面積 1,500㎡
竣  工  年 2015年

保育所・子育て支援センター・小型児童館・放課後児童クラブからなる、村の子育ての中心的な役割をもつ木造の複合施設です。工事中から道内を始め、全国から行政関係者等が視察に訪れており、さらに子ども達や地域を対象とした構造見学会や植樹会を開催して、建設過程から関わりを持つことで建物への愛着が強くなるとともに、森を育てることの必要性などを学び、施設そのものが教材となり、木のぬくもりに触れることで心身ともに健やかに過ごせる環境としています。

【地材地消・木育・森林資源の循環利用】
構造材に、施工1年前に伐採した村有林や後志産のカラマツ材、フローリングに留寿都産カバ材(100%)、全体で留寿都産材200㎥、後志産材307㎥を使用しています。サッシや建具、壁、家具、サイン、モニュメントにも木を使用し、居室は構造体現しとすることで、留寿都の森をイメージした内部空間としています。

【留寿都の豊かな自然エネルギーを利用】
暖房方式は地中熱ヒートポンプ、換気方式は地中熱を利用するアースチューブと空気調和機(全熱交換器+廃熱回収コイル)を採用し、熱ロスを大幅に抑えています。さらに給湯の補助機能として太陽集熱器を採用しています。これらに建物全体を高断熱化・高気密化にすることにより、徹底した省エネの建物としています。

【災害時の対応】
災害時に福祉避難場所として使用できるように、構造重要度係数1.25の準耐火建築物として、遊戯室等天井は自主的に落下低減天井としています。移動電源車対応のキュービクルや非常用の発電機を設置し、停電時には両遊戯室の暖房や電気の利用に対応できるようにしています。

平成28年度北国の省エネ・新エネ大賞