栄中学校
札幌市
2018
構 造 | 鉄筋コンクリート造 |
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階 数 | 3F |
延床面積 | 7,703㎡ |
竣 工 年 | 2020年 |
配置計画は仮設校舎が不要となるように工期や予算等に配慮しながら検討しました。限られたスペースのなかで周辺の学校や住宅の日影に配慮しながら、できるだけグランドを大きく確保できる計画としています。また、既存屋内運動場の接続位置が制限されるため、限定された中で利用しやすい計画を進めました。建物中央に配置した中庭により自然採光を取り込んで明るい校舎、単純な動線で見通しの良い校舎計画としています。
【ロの字型の平面計画】
普通教室を全て採光条件の良い南側に配置し、さまざまな活動に対応する多目的室を中庭に面した各階校舎中央、北側に特別教室を計画しています。職員室は2階に配置し、グラウンドや登下校する生徒、来客への視認性を確保しやすい計画としています。特別教室への動線は学年ごとに各階に配置した普通教室前の廊下を通らずに移動できる計画とし、休み時間の混雑を軽減しています。自然採光を多く取り込むため、中庭を校舎中央に2か所配置し明るい校舎としています。
【札幌市景観色70色を取り入れた色彩計画】
主体の外装材はガルバリウム鋼板、色は札幌市景観色70色から選択し「雪灯り」としています。メインアプローチとなる玄関付近に温かみがある自然素材のレンガを採用しました。レンガは赤・中性・還元の三色積みとし割合を検討しながら外観に特徴を付けています。腰壁は雪対策のため窓下までコンクリートを採用し、打放し仕上げとしています。内装は家具や備品の色と合わせやすい白を基本とし、床を各室で色分けしています。普通教室廊下面の壁を各階で色分けし、札幌市景観70色の「蝦夷延胡索」「キャベツ」「ミルク金時」を採用しアクセントカラーとしています。
プロポーザル特定